あいさつ

社会学部長 金井明人

2025年度を迎えて

 前任の澤柿先生が法政大学業務執行理事・副学長に就任されましたので、その残り任期1年を引き継ぐ形で学部長に就任いたしました金井です。2024年度の澤柿執行部の課題も同様に引き継ぎ、道筋を立てていきたいと考えています。私は、昨年度も執行部で教務主任を担当しておりましたので、現在の様々な状況は共有しております。

 社会学部は、多摩キャンパスをさらにどのように活性化させるかを考え、実践していく義務があります。今後の校舎のあり方、キャンパスの24時間化なども含め学生の滞在時間をどのように充実したものとして伸ばしていくのか、そしてもちろん講義や研究に関する環境や質をいかに高めていくのかなど。これらの課題について、現在、多摩キャンパス全体、あるいは法政大学全体で、抜本的な次元から議論がされてきているのですが、さらに練り上げていきたいと考えていますし、それに貢献していく所存です。

 また、社会学部の大きな特徴・伝統として、専門ゼミを中心とした多種多様なコミュニティーと、その到達点としての卒業論文があります。ただ、その意義の浸透が、近年、学生の間で薄まってきている気配を感じないわけではありませんので、より強く浸透させていきたい、というのも私の願いです。私のゼミでも1年間で一番のイベントは卒論・ゼミ論報告会であり、八王子での送り出す会です。これを経験するか否かで、大げさに言えば人生体験の意味まで大きく異なってくるのではないかと私は信じていますし、そういった経験を学生達に継続的に提供していきたいのです。

 私は社会学部に着任して22年目になります。昨年は金井ゼミでも九段会館で20周年パーティーを行うことができました。ここで唐突・切断的に私が好きな数字を挙げさせていただくと、23です。私は、社会学部生活23年目を、少しでもよりよい社会学部にして迎えたいと決意しております。みなさまどうぞよろしくお願い致します。

同窓会会長 中 正美

シェアリングエコノミーを活用した同窓会の活性化に向けて

2020年度、高橋前会長の後を受け継ぎました 中 正美 です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

高橋前会長の3期6年に及ぶ取り組みで、「社会学部同窓会の未来のかたち」が見えるようになったと実感しております。その中でも、公式ウェブサイト刷新、ソーシャルネットワークサービスの活用など、日本のグローバル化に伴う同窓会運営の改革は、「流石」と、誰もが認めるものでありました。
そこで、私自身前高橋会長の方針を継承し、「会員数の増加」「会員の皆様の個人等が保有する活用可能な情報の共有を図る」「大学と連携・協力」の3点を基本とした活動を展開していこうと考えております。
近年、私たちの生活様式の変化を知ることとなりました。それは、車や居住にみられる欲しいものを購入するのではなく、必要な時に借りればよい、他人と共有すればよいという考えを持つ人が増えてきているということです。
私事になりますが、零細農家の長男として生を受けまして、親が購入した耕作機材を使用して現在に至っております。しかし、今、大きな危機が迫っております。米作には大型機械を数台要します。1台だけでも1千万円近くのものがあります。細々と百姓を営んでいる我が家では、機械の老朽化による買い替えの選択肢はありません。生き残るためには農業機械のシュアリングをするか、しかし、そこまでして農業を継続する必要性も感じ取れない今日であります。つまり、「シェアリングエコノミー」の時代が農業にまで押し寄せているということをお伝えしたいと思います。

同窓会会員の皆様におかれましては、貴重な学びや経験を積んでおられる方や、様々な分野における「プロまたはセミプロ」がおいでになると推察いたします。法政大学社会学部同窓会チームという視点から、ご紹介あるいはご投稿をいただき、その声が親睦を深めるための一端とさせていただければ幸いでございます。今後も、同窓会活動に絶大なるご支援・ご協力をお願い申し上げます。

2020年12月8日